WHAT IS DTF PRINTING
DTFプリントとは
DTFプリント(DTF印刷)は、専用のフィルムに図柄を印刷し、熱で布地に転写するアパレル向けのプリント方法です。 版を作らずにフルカラーを刷れるため、1枚からの少量や写真調のデザイン、黒や濃い色の生地へのプリントに向いています。 このページでは、DTFの意味と仕組み、ほかの方式との違い、向き・不向きを、自社でDTF設備を運営する出力所の立場からまとめました。
※ 名前が似ていますが、立体物を造形する「3Dプリント」とは関係のない技術です。
DTF(Direct to Film)の意味
DTFは Direct to Film(ダイレクト・トゥ・フィルム)の略で、 「フィルムに直接印刷する」という意味です。生地に直接インクを吹きつける DTG(Direct to Garment)に対して、 いったんフィルムに刷ってから生地へ移す、という違いが名前に表れています。
フィルムに印刷した図柄に粉末状ののり(ホットメルト)を定着させ、熱プレスで生地に圧着するのが基本の流れです。 CMYK(4色)のインクに白インクを重ねられるので、生地の色に左右されにくいのが大きな特徴です。
日本では「DTFプリント」「DTF転写」「DTF印刷」などと呼ばれますが、指しているものは同じです。

印刷から転写までの流れ
一般的なDTFプリントの工程です。設備や素材によって細かな手順は異なります。
- 01
データを用意する
印刷したい図柄を、背景を透明にした画像(透過PNGなど)で用意します。白インクの下地(白版)は、このデータをもとに作られます。
- 02
フィルムに印刷する
専用のPETフィルムに、CMYK(4色)のインクで図柄を印刷し、その上に白インクを重ねます。白が下地になるので、濃い色の生地でも色が沈みにくくなります。
- 03
パウダー(粉末のり)をのせる
インクが乾ききる前に、ホットメルトと呼ばれる粉末状の接着剤をふりかけます。インクのある部分にだけ粉が付き、余分な粉は落とします。
- 04
熱でパウダーを定着させる
加熱してパウダーを溶かし、インクと一体化させます。ここまで終わったものが「プリント済みDTFシート(転写フィルム)」です。
- 05
プレスで生地に転写する
シートを生地に重ね、熱プレス機で熱と圧をかけて圧着します。冷めてからフィルムをはがすと、図柄だけが生地に残ります。
当社では02〜04までを行い、プリント済みDTFシートとしてお届けします(05の圧着まで任せたい場合は加工代行)。
DTFプリント(DTF印刷)が向く用途・向かない用途
どんな案件にも最適な方式はありません。向かないケースでは、ほかの方式や進め方のほうがよい場合もあります。
向いている
少量・1枚からの制作
版を作らない方式なので、1枚だけのサンプルや少量の追加でも単価がはっきりします。
向いている
フルカラー・写真調・グラデーション
色数が多くても版を増やす必要がなく、細かい色の変化をそのまま再現できます。
向いている
黒や濃い色の生地
白インクを下地に敷けるため、濃色生地の上でもフルカラーが鮮やかに出ます。
向いている
綿・ポリエステル・混紡など幅広い生地
Tシャツ・パーカー・トートバッグなど、素材を選びにくいのが特長です。
向いている
シートだけ仕入れて自分で貼る
プリント済みのシートを買い、熱プレス機を持つ事業者が自社で圧着する、という分業ができます。
向かない・注意
極端に細い線・小さい文字
転写の際に欠けたり潰れたりすることがあります。心配なデータは印刷前のチェックでご相談ください。
向かない・注意
大きな面いっぱいのベタ塗り
DTFは生地の上に薄い膜をのせる方式のため、図柄が大きいほど、生地そのものの手触りや通気性とは感じ方が変わることがあります。
向かない・注意
A3判を超える一枚絵
当社のシートはA3判(297×420mm)単位です。これを超える図柄は分割の方法をご提案します。
実際の使われ方は活用例・仕上がりイメージもご覧ください。
シルクスクリーン・DTG・昇華転写との違い
ひとことで言えば、DTFは「版がいらない」「色数が多くてもよい」「濃い色の生地や素材を選びにくい」のが強みです。 ほかの代表的な方式との違いを、一般的な特徴で整理します。
シルクスクリーン
色ごとに版を作って刷る方式。版代がかかるぶん少量では割高になりやすい一方、単色×大量ロットでは単価が下がりやすく有利です。
DTG(生地への直接印刷)
インクジェットで生地に直接刷る方式。版は不要でフルカラーも得意ですが、綿が中心で、濃色生地には前処理が必要です。
昇華転写
インクを気化させて繊維を染める方式。発色はよい一方、白・淡色のポリエステルが前提で、黒や綿の生地には向きません。
項目ごとの比較表(版・小ロット・フルカラー・濃色生地・対応生地・大量ロット)は料金表・他工法との比較にまとめています。シルクスクリーンとの比較はDTFプリントとシルクスクリーンの違いで、費用の考え方や向く枚数まで詳しく解説しています。
耐久性・洗濯について
当社のDTFプリントは、洗濯50回以上のテストをクリアしています。色落ちや剥がれに強く、日常的に洗濯する衣類にも使える耐久性です。
耐久性は、圧着のしかたで大きく変わります。家庭用アイロンでも貼ることはできますが、業務用の熱プレス機に比べると圧着の均一性や耐久性は劣り、洗濯を重ねるとはがれやすくなることがあります。 ご自身で圧着する場合は、当て布を使い、商品に同梱する案内どおりの手順で行ってください。
長持ちさせるには、一般に「裏返して洗う」「高温の乾燥機を避ける」「プリント面に直接アイロンを当てない」といった扱いがすすめられています。
DTF PRINT WORKS JAPAN のDTFプリント
自社のDTF設備で印刷し、全国へ発送しています。DTF印刷の外注先・仕入れ先として、業者・法人のお取引も歓迎しています。
即日出し対応・ほぼ365日稼働
即日出しは「午前中のご注文・完全データ入稿・シート出力のみ」が条件です。ほぼ365日稼働(臨時休業あり)。条件を詳しく見る
A3判(297×420mm)フルカラー。1シートに複数の図柄を並べてもOK
1枚から大量ロットまで。版代・初期費用なし
A3シート単価 ¥2,600(1〜5枚)〜 ¥1,250(50〜99枚)。100枚以上は要相談
全国一律 ¥800(税込)
通常2〜3営業日(100枚超は3〜7営業日・要相談)
即日出し対応(午前中のご注文・完全データ入稿・シート出力のみ)。ほぼ365日稼働(臨時休業あり)
完全データ入稿。透過PNG・AI・PSD・PDF、原寸350dpi以上推奨。透過PNGなら白版は当社で自動生成
シートのみの出力・販売、ボディ販売、加工代行(圧着まで・OEM)
※ 当日出荷は「発送まで」のお約束です。お届け日数は配送地域・交通事情により変わるため保証はできません。
入稿データの作り方は入稿データ完全ガイドで、 外注先の比べ方はDTF出力代行の選び方で解説しています。
よくある質問
Q.DTFプリントと3Dプリントは関係がありますか?
A.関係ありません。DTF(Direct to Film)プリントは、フィルムに印刷した図柄をTシャツなどの布地に熱で転写するアパレル向けのプリント方法です。立体物を造形する3Dプリントとは別の技術です。
Q.DTFプリントは1枚からでも頼めますか?
A.はい。版を作らない方式のため、1枚からでも制作できます。当社ではA3判シート1枚から承ります(1〜5枚はシート単価¥2,600・税込、送料は全国一律¥800)。
Q.黒や濃い色の生地にもプリントできますか?
A.できます。DTFは白インクを下地に敷けるため、黒や濃色の生地にもフルカラーで鮮やかにプリントできます。背景透過のPNGでご入稿いただければ、白版(白の下地)は当社で自動生成します。
Q.洗濯するとはがれませんか?
A.当社のDTFプリントは洗濯50回以上のテストをクリアしています。なお、家庭用アイロンで圧着した場合は、業務用の熱プレス機に比べて圧着の均一性や耐久性が劣り、洗濯を重ねるとはがれやすくなることがあります。
Q.プリント済みのシートだけ購入して、自分で貼ることはできますか?
A.はい、シートのみの出力・販売に対応しています。熱プレス機をお持ちの事業者様は、プリント済みDTFシートを仕入れて自社で圧着できます。圧着まで任せたい場合は加工代行もご相談いただけます。
納期・料金・入稿データなどの質問はよくある質問(全14問)をご覧ください。
DTFプリントのご相談・お見積もりは無料です
「この図柄はDTFに向いている?」「何枚ならいくら?」など、データと数量をお知らせいただければお答えします。
メールの場合は info@dtf-print.work まで。